2017年10月25日水曜日

雀荘メンバーという仕事 その2 待遇など

こんにちは。
前回は雀荘メンバーの仕事内容や、どのようにフリー雀荘が営業しているのかについて紹介しました。
未読の方はそちらも是非どうぞ。

今回はメンバーの待遇について紹介します。
メンバー業は労働ですから、対価として給料をもらいます。
しかし、その給与形態は通常のアルバイトとは大きく異なっています。

メンバーを始めたいという方は、仕事内容だけでなく給与についてもよく知ったうえで始めることをオススメします。
当然、細かい条件については面接を受ければその場で言われると思いますが、あらかじめ知っておいて損はないでしょう。


時給

2017年10月現在の東京都の最低時給が958円です。
大体そのくらいです。それより低いこともある
深夜帯や1日8時間以上の労働をしたとき、その時間の時給は割増するよう定められているようですが、多くの雀荘は遵守していません。
そもそも仕事内容に賭博が含まれているので、メンバーから労働基準監督署に訴えかけづらいためでしょうか。

女性の場合時給が高いこともあります。
また、本走に入れるかどうかで時給に差がある場合もあります。

本走云々は女性の話で、男性で本走に入れない人はそもそも採用されないでしょう。


労働時間

雀荘の営業時間は風営法により、「日の出から深夜12時まで」と定められていますが、これも遵守していない雀荘はかなり多いです。
都会の雀荘だと24時間営業している店もありますが、このような店でよくある労働時間は12時間の2交代制です。
AM/PM9時とか10時を基準にして、昼番と夜番(早番/遅番ともいう)が交代します。

もちろん、それより短い時間でシフトを入れることができる店もあります。
店によって異なります。


ダークサイド

ここまで書いただけでもいつお巡りさん👮が来ても仕方がない内容ですが、メンバー業にはさらなる闇の側面があります。

メンバーの仕事に本走が含まれることは既にみなさんもご存知でしょう。
仕事の一環として麻雀をするわけですが、その際、
毎回ゲーム代を払います。


……頭おかしいんじゃないの?と思ったあなた、正常です。
例として、ゲーム代400円のトップ賞100円、時給958円、本走1番手のケースを考えてみましょう。

ゲーム代はトップ賞を考慮して実質425円とします。
東南戦フリーは大体40分で1ゲームが終わりますので、1時間でゲーム代を637.5円払う計算になります。
これを給料から引くと……

実質時給320.5円

はい。 従業員からも金を取る業種、それがメンバーです。
「麻雀しながら金もらえるなんて天国か〜?」といってメンバーを始めたものの、思ったより給料が少なくて辞めてしまう人もいます。

客に気を使ったり雑用しながら薄給をもらうよりは、別のバイトをして客として楽しく麻雀だけをする方がよっぽどいいかもしれません。
「本走で勝てばいいんでしょ?」という声は多数ありますが、デフォルトで時給320円のところを、必死に勝ってやっと最低時給に戻せるような環境です。
「給料を全額もらえる」というだけで十分な難易度の目標となります。


ゲームバック

先程申し上げた通り、レートを乗せている多くの雀荘ではメンバーからもゲーム代を徴収します。
(ノーレート雀荘については詳しく知らないが、恐らく取られないのがふつう)

しかし、客と同じ額をとるのはさすがに厳しすぎるだろうということで、ゲーム代の一部を還元してくれる店も結構な割合で存在します。
これをゲームバックといいます。
前回の記事にもあるように、メンバーに辞められると店が困る)

出勤日数・本走回数が多くゲーム代がかさみやすいメンバーの場合は通常よりもバックが手厚いこともあるでしょう。

この辺の待遇も店によって全く異なるので、面接でしっかり確認するのがよいでしょう。
大事なことですから、きちんと説明してくれると思います。

〇〇円バック:1ゲームあたりその金額が返還される
ハーフバック:ゲーム代の半額が返還される
フルバック:ゲーム代が全額返還される


メンバー制約

フリーのルールに、「メンバーの本走に打牌の制約はありません。」と書いてある雀荘をよく見かけます。

制約とは、客を不快にさせないよう店側がメンバーの本走に縛りをかけることです。

とある店で「筋ひっかけリーチは不快」という意見を持つ客が多ければ、その意見は正義となり、筋ひっかけのリーチで客が不快にならないようメンバーは筋ひっかけリーチを禁じられます。
これがメンバー制約です。

ルール表には制約はないと書いてあっても、実は隠された制約があることがあります。
これも店によって異なります。
本当に全くない店もあれば、制約ばかりの店もあるでしょう。
メンバーを始めることになったら説明されます。

客やメンバーの年齢層が比較的若い雀荘であれば、筋ひっかけ禁止のような前時代的な制約はないと思います。

メンバー制約があることで露骨にメンバーが不利になるわけではないですが、制約がない場合と比べて不自由になることは確かです。
例:ラス確定のあがりはするな、など


休憩時間

最近アルバイト系アニメの『WORKING!!』を見たのですが、普通のバイトには休憩時間があるんですね。
メンバーには特にありません。少なくとも知ってる範囲では。

ですが、立ち番には暇な時間が割とありますから、そこが実質休憩時間みたいなものです。

ずっと本走の場合は……麻雀体力があれば大丈夫です。
10半荘くらい続けて打てるくらいの体力があれば何とかなります。

体力と言いましたが、そこそこ麻雀に慣れてくると打牌で悩むことが少なくなるので、頭が疲れにくくなるのではないかと思います。

メンバーは自分の都合で卓を抜けることは基本的にできないことも考えると、長時間の麻雀に耐えられる身体のほうが良いでしょう。
※もちろんトイレ代走などは可能です

まとめ

実際に文字に起こしてみると、この仕事は色々厳しいものがありますね。法的に。
雀荘バイトについての論争がツイッターで起きたこともありました。
けれど、もし警察が来てもあなたが逮捕されることはないです。たぶん。

今回の内容を踏まえて、こんな人にメンバーをおすすめします。

・麻雀が好き、長時間麻雀をするのが苦でない
(長時間本走に入ることがある)

・最低でも平均順位2.5は切れる
(さすがに実質時給300円以下は時間を無駄にしている感がある)

・金に困っていない
(実質時給が安いうえ、勝ち負けで収入が不安定になる)

・接客が苦でない
(愛想よくふるまうことが大事、他の職種にも通じる)

・麻雀の所作ふるまいがきれいである
(メンバーは客のお手本にならなければならない)

・麻雀のルールや点数計算に不安がない
(もし聞かれたらすぐ答えられるのがお手本というもの)

・ある程度フリーの経験がある
(フリー経験者だと前知識があるので仕事を覚えやすい)

・麻雀で負けても不機嫌にならない
(メンバーは店内を楽しく麻雀できる雰囲気にしなければならない)

・雀荘やメンバー業は色々法的にまずいと認識している
(何か起きても自己責任でお願いします。私が引き込んだから私の責任になるのはごめんです

こんなところでしょうか。

次回は、普通にセットやフリー客打ちをするときには全く意識されないかもしれない、もしくはする必要もないような「マナー上級編」とでもいうような内容をいくつか書こうと思います。
客のお手本になる麻雀をするというのは結構面倒なものです。

セットでは思う存分はしゃぎ、フリー客打ちでは同卓者を不快にさせない範囲で楽しみ、本走では同卓者を楽しませることに徹する。
そんなメリハリをつけて麻雀をするのも一つの楽しみ方かもしれません。

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